イースター島渡航準備の際に、野犬に気をつける様にとの注意事項を目にしました。自然の豊かな地域であれば当然野生動物も生息しているため、私たちは現地の生態系に影響を与えないためにもなるべく現地の自然環境に刺激を与えないよう行動しようと考えました。

実際にイースター島へ降り立つと、路上やホテルの庭に多くの犬が寝そべっているのが目に入りました。現地の方に尋ねてみると、それらの犬は近隣の住民に飼われているイヌであり野犬ではないそうでした。リードをつけられているわけではなく、イヌによってはよく見ると首輪をしている程度で、日中は自由に生活を送っている様でした。のんびりと寝そべっているイヌが多く、島の緩やかに流れる雰囲気を象徴しているようであり、またイヌも島の穏やかな空気を受けで育っているためか人への警戒心も示しませんでした。実際に野犬の多い地域では現地の人も注意をしているそうですが、街中で見かける飼いイヌは穏やかに人と共存していました。

とても人懐こいイヌも多く、ベンチに座っていると、頭を撫でてくれと言わんばかりに頭を足に擦り付けてくるイヌもいたり、時には撫でろと催促するように前足を乗せてきたイヌもいました。おかげで服には点々とイヌの足跡をつけて残りの旅をすることになりましたが、ちょうど旅の記念スタンプの一つとなりました。

イースター島のイヌ